僕はジーパンはリーバイス501しか履かない。

じゃなくて、会社の寮たる団地の501号室。
住人がいなくなり、引き払うことになった。
と言うのも、住人たる外国人実習生がこの8月に失踪したのだ。土曜日に共にビールを飲み、月曜日の朝、もぬけのから。まさに晴天の霹靂である。

雇用条件や生活環境については充分すぎるぐらいに整えた。確かに職場では仕事への意識や現場の空気感などを伝えるべく厳正に指導してきたところもあるが、それ以外は和気あいあいとそれなりに楽しそうに見えたが。
ブローカーの介在が疑われる、と関係各者が囁く。まだ就労3ヶ月、経緯や状況を鑑みると確かにそう感じられる。結局のところ彼らも騙されているのではないだろうか。
このようなことを公にするのはどうかとも思うが、これが現実である。各種手続きなど諸事に尽力してくださった方々にも申し訳なく思う。後始末、これからのこと、またひとつひとつしっかりやっていかなければならない。

見るまえに跳べ、と岡林は言ってたが、よく見てから跳んでも物事はどう転ぶかわからない。何事も経験である。今回のことも明日のための糧として前向きにとらえよう、と自分に言い聞かせる今日この頃である。
